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歯を喪失した後は、根がなくなってしまいますので、その上に冠をかぶせて元の歯の形をつくる事はできません。(図1)両側の歯を支えにして固定式の義歯(ブリッジ)を作ったり、(図2)取り外しの義歯にするしかありません。(図3)
ところが人工的に歯根を顎の骨のなかに埋め込んで、その上に歯を作ることが出来、自分の歯と同じように使用することができます。(図4)

現在広く、世界中で信頼され使用されているインプラントはスウェーデンのP.I.ブローネマルク教授が長い基礎的な研究を経てから、30年以上前に初めて患者に適用されたものです。
それまでもインプラントは、幾つかの種類がありましたが、いずれも長期間の使用に耐えるものではなく又、科学的データの裏付けのないものでした。そのため非常に信頼性の低いもので、インプラントのイメージをひどく悪くしたものでした。
ブローネマルク教授の開発したシステムは非常に良く考えられており、マニュアルに沿って実施すれば非常に成功率が高いので、30種類以上あるといわれているアメリカでも最も信頼されているシステムです。
開発当初は下顎の総義歯で苦労している患者さんのために作られたもので、スクリューで義歯を顎の中に埋め込んだチタン製の土台に留めることにより、あたかも自分の歯のように咬む事が出来るようになりました。(図7, 8)

これが成功することが分かってから部分的な欠損部にもつかわれるようになりました。例えば下顎の奥歯がない場合、一般的には取り外しの義歯しか出来ませんが、インプラントを埋入する事により、固定式の義歯が装着できます。
現在では骨の量が少ない部分でも、骨を移植したり、増やしたりする事により、ほぼ希望する部位にインプラントを埋入し、上に固定式の義歯を装着できます。当医院でも1991年からこのシステムを導入しており、多くの患者さんに喜ばれています。ただ、すべての人がこの恩恵を受けれるとは限りません。重大な全身疾患を持つ方、例えば脳血管障害、心臓疾患、高血圧、糖尿病などの程度によっては手術が受けられなかったり、受けられたとしても結果が芳しくなかたりします。ヘビースモーカーやプラークコントロールの悪い人も成功率に大きな影響を与えますので、禁煙したり口腔清掃状態をよくする事が重要です。
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